ご挨拶
理事長 牛谷正人
このたび北岡理事長の退任に伴い、法人の理事長に就任いたしました。
まず、一連の報道については既に法人としてコメントを発表しているとおり事実関係の調査・確認を進めており、裁判において適切かつ真摯に対応していきます。
グローの法人としての使命は、日々の実践の中から課題を見つけ、それを解決していくことです。「実践」を通じて具体的に社会に働きかけることが重要だと考えています。
その基本となるのがグローがスタートした際に掲げた法人理念「生きることが光になる」「ほほえむちから」です。この2つの理念は滋賀の福祉の礎を築かれた糸賀一雄氏の思想を引き継いだものです。
グローが行っている事業のほとんどは「福祉サービス事業」です。24時間365日、「現場主義(現場の気づき)」に基づいて活動し利用者に満足していただけるサービスを届けることが基本であり提供者としての誇りです。
また、私たちが事業を通して行うべきもう一つのことは「新しい価値の創造」です。障害のある人や要養護・要介護高齢者の支援、救護施設における生活困窮者への支援、アール・ブリュットの魅力発信など私たちは日々の業務において社会の課題や新たな価値に向き合ってきました。
しかし、社会にはまだ支援を必要としている人がいます。現在もコロナ禍において、社会のひずみが顕在化しています。私たちの運営する福祉施設や相談支援事業にもその声が届いており、救護施設では新たな受け皿の運用を始めています。
これら新たな課題に向き合っていくこと、ソーシャルインクルージョンの輪を広げることが法人の使命であると自覚し実践していきます。